傷跡

2002年3月9日
昨日髪を切った。

新しい自分になる決意が砕けた気がした。

W氏は気づいてくれた。

Y氏は気づかない。
人の目を見て話さない女だからな。

あいつは、私を見なくなった。

ずーっと重苦しい空気が放った言葉は
「帰らないの?」

むかついて、ショックで、
「帰りますよ!!」って
思いっきりドアをバンッて開けて
出てきた。

「お疲れ様でした」って言うのにも声が震えた。

泣き出してしまう自分に気づいた。

いつまでも変われないのは、私の方だったのだ。

あいつにいつまでも想われているなんて

それで安心できていたの。

何を期待していたのか。

今傷だらけのあいつを救えるのは私じゃない。

自分の意思も伝えられない自分に腹もたった。

だけど、あいつが何を考えているのかわからない。

「働かない人間は帰れ」って言うニュアンスだったのかもしれない。


この何日か、会えない時間に想いを馳せすぎたのかもしれない。

結局、私たちがつけた傷跡は

まだ泣きそうなくらい残っている。

誰かのシミみたいに。

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